渡辺美穂よりメッセージが届きました

第3回定期演奏会に開催に際し、ソロコンサートマスター渡辺美穂よりメッセージが届きましたのでご紹介します。


新潟の温かいお客様とともに、この度第3回定期演奏会を迎えることとなりました。これまでの我々の演奏会に足をお運び下さったお客様、ご支援くださる地元の皆さまに、心から感謝申し上げます。

今回はついに管打楽器も入り、オーケストラとして新たなステップを迎えます。
昨年までの小編成のものと違い、今回のようなプログラムであれば指揮者が中心となって音楽を導いていくのが通常ですが、今回も「指揮なし」での演奏となります。奏者がそれぞれに曲の本質や魅力を探しながら、またお互いの閃きに耳を澄まして演奏します。
リハーサルでは曲に関して様々なアイデアやプランが出されますが、それでも本番のステージで演奏しながら初めて気付く輝きや曲の持つ美しさがあり、それこそが音楽の醍醐味であり、私たちはいつもそれを探し求めていたいと思います。

プロコフィエフの古典交響曲で鮮やかに幕が開けたあとには、満を持して、我がオーケストラが誇るチェロの海野幹雄氏によるショスタコーヴィチのチェロ協奏曲です。音楽に対する深い理解と品格、そして厳しさと柔らかさが混在する演奏が魅力の海野さんですが、今回ショスタコーヴィチでまた新たな魅力と出会う予感!皆様もぜひお見逃しなく。
またプログラムの後半はモーツァルトのジュピター。モーツァルトの書いた最後の交響曲で、終楽章のフーガの偉大さは何度演奏しても圧倒され、抱えきれないほどの美しさです。

新潟A・フィルハーモニックの更なる進化をどうぞお楽しみに! 
皆さまと会場でお会いできますこと、心より楽しみにしております。

ソロ・コンサートマスター
渡辺美穂